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Illustratorの練習問題|基本図形でクマのイラストを描こう


丸い耳、ころんとした体、やわらかい口元。今回は、長方形と円を組み合わせてクマのイラストを作ります。 すべてを一筆で描く必要はありません。小さなパーツに分けて、一つずつ形にしましょう。

画像はクリックすると拡大できます。ツールやパネルの文字が小さい場合は、拡大画面の「原寸で見る」を使ってください。

途中には4つの問題があります。すぐに解答を開かず、次にどんな操作が必要かを考え、Illustratorで試してみてください。

解説動画を見る(全編 22分)

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作業を始める前に

今回のミッション

上の完成見本を目標に、体・顔・耳・口まわり・目・鼻・口・脚・しっぽを作ります。

  • 教材番号: AI-0010
  • 対象: Illustratorの基本操作を練習したい方
  • 必要なもの: デスクトップ版Illustrator。今回はソフト上で図形を描いて進めます。
  • 練習する操作: 角を丸める、正円を描く、複製、線の設定、重ね順
  • 保存形式: 編集できるIllustrator形式(.ai)

色や各パーツの大きさは、見本に完全一致させなくて大丈夫です。耳と目の大きさ・高さを揃えること、線端を丸くすること、脚の付け根を隠すことを目標にします。

1.新規ドキュメントを作る

このパートを動画で見る0:40〜

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  1. Illustratorで[ファイル]→[新規]を開きます。
  2. 印刷用のA4サイズ・横向き・CMYKでドキュメントを作成します。今回はこの設定で進めます。
  3. 作業を始める前に、ai-0010-bear.ai など分かる名前で保存します。

画面配置を見本と同じにする必要はありません。必要なパネルが見当たらないときは、[ウィンドウ]メニューから開きましょう。

Illustrator上に表示された、丸い耳と横長の体を持つクマの完成見本
完成形を確認してから、パーツごとに描き始めます。

2.体としっぽを作る

このパートを動画で見る4:14〜

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長方形ツールで横長の体を描きます。塗りを茶色、線を「なし」にしておくと、パーツを重ねたときに輪郭がつながって見えます。

茶色い長方形を選択し、左上のツールバーでダイレクト選択ツールを表示した画面
まずは角のある長方形から始めます。左上に表示されている白い矢印の「ダイレクト選択ツール」で、角のポイントを扱います。
  1. 何もない場所をクリックし、いったん選択を解除します。
  2. ダイレクト選択ツールに持ち替え、長方形の右上と右下のポイントを囲むようにドラッグします。
  3. 選択した角の内側にある小さな丸(コーナーウィジェット)を内側へドラッグします。

右側だけが丸くなればOKです。左側は後から顔と重なるので、この段階では四角いままで構いません。

長方形の右上と右下だけが丸くなり、左側の角は四角いままの体
右側だけが丸くなった状態。左側の直角が残っているか、自分の図形と見比べましょう。

すべての角が丸くなる場合は、選択範囲を確認してください。 いったん選択を解除し、右側のポイントだけを選び直します。

次は、体の右上に丸いしっぽを足します。

問題 1|ここで考えてみよう

楕円形ツールでしっぽを描きます。縦や横につぶれない正円にするには、どう操作しますか?

ヒントを見る

縦と横の比率を同じに保つキーを使います。

メモは保存されません。ソフトで試してから、解答例と比べてみましょう。
解答例と理由を見る

Shiftキーを押しながら楕円形ツールでドラッグします。縦横比が1対1に制限されるので正円になります。描き終えるときは、先にマウスを離し、その後にShiftキーを離しましょう。幅と高さを同じ数値にする方法でも正円を作れます。

問題1の操作を動画で見る5:48〜

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正円のしっぽを、体の右上に少し重なるように置きます。体と同じ塗り色にし、境目に余計な線が出ていないか確認しましょう。

3.顔・耳・口まわりを作る

このパートを動画で見る6:37〜

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顔の角を丸める

体の左側に、顔用の長方形を描きます。今度は4つの角を丸め、丸みのある顔にします。体と同じ茶色にして、顔の右側を体へ重ねます。

同じ大きさの耳を並べる

楕円形ツールで耳を1つ作り、顔の左上に置きます。反対側の耳も同じ大きさにしたいので、次の方法を考えてください。

角丸の顔と体にしっぽが付き、顔の左上に1つだけ丸い耳を置いた画面
片方の耳を置いた状態です。円の下側が顔に少し重なるように配置します。次はこの耳を使って、右側の耳を作ります。

問題 2|ここで考えてみよう

反対側の耳を、同じ大きさ・同じ高さに置きたいとき、すでにある耳をどう使えばよいでしょうか?

ヒントを見る

描き直す代わりに複製します。移動方向も水平方向に制限すると、高さがずれません。

メモは保存されません。ソフトで試してから、解答例と比べてみましょう。
解答例と理由を見る

選択ツールで耳を選び、macOSではOption+Shift、WindowsではAlt+Shiftを押しながら横へドラッグして複製します。Option/Altで複製し、Shiftで移動方向を制限します。コピーした耳を数値や整列機能で同じ高さへ合わせる方法も使えます。

問題2の操作を動画で見る9:48〜

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耳の大きさや間隔が気になるときは、顔とのバランスを見て調整します。左右の耳を片方だけ変形するとサイズが揃わなくなるので、必要なら両方を選んで調整しましょう。

左右に同じ大きさの耳が並び、口まわりに使う顔のオブジェクトを選択している画面
耳を複製した後の状態。左右の円の高さを確認します。青い枠で選択されている大きな顔は、次の工程で口まわりの形に使います。

顔を複製して口まわりを作る

  1. 顔の形を選択し、コピーします。
  2. [編集]→[前面へペースト]で、同じ位置に複製します。
  3. 複製した形を小さくし、顔の下寄りへ置きます。
  4. 顔より明るい茶色に変えます。

貼り付け直後は、同じ形が重なっているので変化が分かりにくいかもしれません。上側の形を縮小して、元の顔が残っていることを確かめます。

顔と体に耳としっぽが付き、明るい茶色の口まわりの形を配置している途中画面
顔をもとにした形を小さくし、口まわりへ配置した段階。

4.目・鼻・口で表情を作る

このパートを動画で見る13:39〜

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目と鼻を置く

まず、何もない場所をクリックして選択を解除し、楕円形ツールに切り替えます。塗りを黒、線を「なし」に設定しましょう。「塗り」は図形の内側、「線」は輪郭の設定です。口まわりを選択したまま色を変えると、そのパーツまで黒くなるので注意してください。

鼻を描く前の画面で、左側のツールバーに黒い塗りと線なしが表示されている
鼻を描く直前の設定です。左側の重なった四角を確認し、塗りが黒、線が赤い斜線の「なし」になっているか確かめます。この画像では鼻はまだ描かれていません。

鼻は黒い横長の楕円で、目は黒い縦長の楕円で作ります。目は片方を作ってから複製し、耳と同じように大きさと高さを揃えます。

鼻を口まわりの上寄りへ置き、両目との間隔を調整します。ここでは目を正円にする必要はありません。見本のように縦長にしても、自分なりの表情にしても大丈夫です。

明るい口まわりの上に黒い横長の鼻と、左右に同じ高さの縦長の目がある画面
目と鼻を配置した状態。鼻は横長、目は縦長です。左右の目の高さが揃っているかを確認してから、口へ進みます。

ペンツールで口の線を描く

ペンツールを選び、塗りを「なし」、線を黒にします。目や鼻とは塗りと線の設定が逆になる点に注意しましょう。

最初から小さな口を顔の上に描くのが難しければ、空いている場所で少し大きめに描き、最後に縮小して移動すると作業しやすくなります。

  1. 口の左端から中央へ向かう曲線を描きます。クリックだけでなくドラッグすると、曲がり具合を調整するハンドルが出ます。
  2. 中央のポイントから、右側の口元へ曲線をつなぎます。
  3. 次の線が意図しない方向へ曲がる場合は、中央のハンドルをmacOSではOption、WindowsではAltを押しながら動かし、方向を切り替えてみましょう。

形がうまくいかないときは、ダイレクト選択ツールでアンカーポイントやハンドルを調整します。線幅は、鼻や目とのバランスを見ながら決めましょう。

問題 3|ここで考えてみよう

口の曲線は描けましたが、両端が角ばって見えます。パスを描き直さずに、やわらかい線端へ変えるにはどうしますか?

ヒントを見る

曲線の形ではなく、線の端の設定を確認します。途中の角の設定とは別です。

メモは保存されません。ソフトで試してから、解答例と比べてみましょう。
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口の線を選択し、[線]パネルで線端を[丸型線端]へ変更します。パスの両端が半円状になります。途中の折れ曲がりを丸くしたい場合は、別の設定である[ラウンド結合]を使います。項目が見えないときは、線パネルのメニューからオプションを表示します。

問題3の操作を動画で見る15:51〜

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画面左上の線オプションで、線端の中央の丸型アイコンが選択されている
線の設定を確認する画面。左上の「線端」では中央のアイコンが丸型です。この画面は口を描く前ですが、描いた線を選択してから同じ項目を変更できます。線幅の10ptは一例で、作ったクマの大きさに合わせて調整します。
顔の下の空きスペースに口の曲線を大きく描き、中央の接続部が上へ尖っている途中画面
これは調整途中の口です。両端は丸くなっていますが、中央が上へ尖っています。「線端」と「角の形状」が別の設定であることを確認しましょう。

中央が尖る場合は、口の線を選択し、[線]パネルの角の形状を[ラウンド結合]へ変更します。その後、選択ツールで口全体を選び、縮小して鼻の下へ移動します。

口の端が丸くなったら、少し縮小表示して表情を確認します。拡大中にはよく見えても、全体では線が太すぎる場合があります。

5.脚を付けて重ね順を整える

このパートを動画で見る18:39〜

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長方形で脚を1本作ります。下側の2つの角だけを丸め、塗りを体と同じ茶色、線を「なし」にします。

体の前に重なった脚用の長方形で、下側2つのコーナーウィジェットが見えている画面
脚の下側だけを丸める途中です。画像ではまだ長方形の状態なので、下の2つの小さな丸を内側へ動かして丸めます。上側の角はそのままにしておきます。

脚の上部を体と重なる位置へ置いてみてください。作ったばかりの脚が体より手前にあると、付け根の境界が見える場合があります。

問題 4|ここで考えてみよう

脚の付け根が体の手前に見えています。脚の形を切り取らず、自然につながって見えるようにするにはどうしますか?

ヒントを見る

図形の形そのものではなく、前後の重なりを変えてみましょう。

メモは保存されません。ソフトで試してから、解答例と比べてみましょう。
解答例と理由を見る

脚を選択し、[重ね順]で体より背面へ移動します。右クリックから[重ね順]→[最背面へ]を選ぶ方法もあります。脚の上部を体の後ろへ隠せば、図形を切り取らずに自然につながって見えます。背景の図形がある場合は、背景よりも後ろへ隠れていないか注意しましょう。

問題4の操作を動画で見る19:56〜

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丸めた脚を体の後ろへ移動し、付け根が隠れて1本の脚だけが体の下に出ている画面
脚を背面へ送った後の状態。上部が顔や体の後ろに隠れ、丸い下端だけが見えています。この1本を複製して残りの脚を作ります。

位置が決まった脚を複製し、見本のように見えている3本の脚を配置します。付け根が隠れ、脚の下端が不自然にずれていないか確認します。

丸い耳、黒い目と鼻、丸い線端の口、体の後ろに付け根を隠した3本の脚があるクマの完成画面
パーツの位置と前後関係を整えた完成見本。

6.完成チェック

次の項目を、自分のIllustratorファイルで確かめてみましょう。

  • しっぽや耳が、意図せずつぶれた楕円になっていない。
  • 左右の耳と目の大きさ・高さが揃っている。
  • 口の線端が丸くなっている。
  • 脚の付け根が体の後ろに隠れている。
  • 各パーツを個別に選択し、色や位置を変更できる。
  • .ai 形式で保存できている。

見た目が完成したら、最後にもう一度保存します。1つの画像として書き出す前に、編集できる元のファイルを残すことも練習の一部です。

発展ミッション|表情を変えてみよう

ここからは応用の練習です。完成したクマを複製してから、目の間隔や口の曲がり具合を変えて、もう1つの表情を作ってみましょう。

「どのパーツを変えたら印象が変わったか」を言葉にできたら、今回の基本図形の練習を別のイラストにも活かせます。

操作の参考